行為判定
キャラクターが何かしらの行動を取る際、 その成否や行動の巧みさはダイスロールによる判定によって決定する。
ここでは、ドラゴマキアにおける基本的な行為判定について解説する。
使用ダイス
判定には、複数個の 10 面体ダイスを使用する。
一度に振る個数はキャラクターの能力次第だが、 普通は多くても 10 個くらい、特別に多くて 15 個くらいになる。
用語解説
- 判定値
- 判定時に振るダイスの数。 判定に使用する能力値、あるいは命中力、回避力などがそのまま判定値になる。
- 成功数
- ダイスロールの結果、難易度以上の値となったダイスの個数。 達成値はこの値から求められる。
- 係数
- 判定の結果にかかる補正。標準では1。 技能レベルや攻撃力などが相当する。
- 達成値
- 判定の結果、得られる値。 この値が大きいほど、物事を上手く行ったことを意味する。 成功数×係数。 係数が1なら成功数と同値になる。
- 目標値
- 行為を成功させるに必要な条件。 GM が決定し、達成値が目標値以上になれば行為は成功となる。
- 難易度
- 行為を行うにあたり、環境がどの程度、行為者に有利あるいは不利に働くかを表す。 判定時には、難易度以上の値となったダイスの個数を数える。 特に記載がなければ 6 とする。
処理の流れ
行動の宣言
↓
判定値と係数の決定
↓
難易度と目標値の確認
↓
ダイスロール
↓
達成値の算出
行動の宣言
GM や他の PL に対し、取りたい行動を具体的に宣言する。 GM は行動内容に応じて、使用可能な能力や技能、 判定の目標値・難易度などを決定する。
あるいは、GMはあらかじめそれらを提示した上で、PL に判定を要求しても良い。
判定値と係数の決定
行動内容に応じて、 適切な能力や技能を選択する。
能力値が判定値となり、技能レベル+1が係数となる。 適切な技能を取得していない場合は、係数は1。
合致してないが利用可能な程度の技能であれば、 レベルを1/2した上で適用しても良い。 また、適切であれば複数の技能を適用しても良い。 (GMは適用可能な技能の種類や数に制限を加えても良い)
能力例
- 【体力】
- 力技, 崖登り, 毒・病気に耐える
- 【技量】
- 短距離走, 跳躍, 隠密, 早抜き, 手先の技
- 【感覚】
- 知覚, 探索, 交渉, 演技
- 【魔力】
- 毒・病気からの回復, 魔力感知, 魔力操作
- 【集中】
- 知識, 計算, 文献調査, 書類仕事, 単純作業
- 【生命】
- その他
特定の判定(攻撃など)においては、 能力値や技能レベル以外の値を使うこともある。
難易度と目標値の確認
目標値
目標値は、 行動を成功させるのに必要な達成の度合いを表す。 より高度な能力や技術が要求される行動を取る場合には、 それに応じて目標値は高くなる。
達成値 | 解説 |
1 ~ 2 | 素人でも達成可能なレベル |
3 ~ 6 | 素人には厳しい。要基本技術 |
7 ~ 12 | 専門家レベル。素人には不可能 |
13 ~ 20 | ここに到達すれば一流と呼ばれる |
21 ~ 30 | 達人の技。余人には真似できない |
31 ~ 42 | 超人級。伝説に残る成功 |
43 ~ 56 | 神の領域 |
難易度
難易度は、 行動を取るに当たって、 周囲の環境や条件がどの程度に適切であるかを表す。
難易度は、基本的には 6 になる。 視界が制限されていたり、 泥地や馬上で足場が不安定といった不利な状況では 7 や 8 に、 真っ暗闇でまるで目が見えなかったり、 水中や自由落下中で満足に身動きできないような状況では 9 や 10 になる。 逆に、視界が不十分な場所で物陰に隠れようとしたときなら 5 や 4 になる。
状況 | 難易度 |
基準値 | 6 |
---|---|
夜間照明下、瓦礫の足場、砂地、ぬかるみ、膝まで水の中 | +1 |
月明かり、流砂の中、腰まで水の中 | +2 |
星明かり、自由落下中、全身が水の中 | +3 |
真の闇、雁字搦めに拘束中 | +4 |
なお、絶対に失敗しないような、 誰にでもできる行動は難易度 1 とする。 この場合、判定の必要もなく(全てのダイスが成功するような)最大限の結果が出せる。
達成値の算出
以上の事項を決定したら、ダイスロールを行う。 判定値(選択した能力値)に等しい数だけダイスを振り、 その中で難易度(通常 6)以上の出目を数える。 この出目の個数を成功数とし、 成功数に係数を掛けた結果が達成値となる。
達成値が目標値以上になれば、その行動は成功となる。
もし達成値が目標値の倍以上の値に到達したのなら、 その度合に応じて2回、3回分の成功としても良い。
- 行動力だけダイスを振る
- 難易度(6)以上の出目を数える(=成功数)
- 成功数に係数を掛けて、達成値を求める
達成値 = 成功数 × 係数
達成値 | 成功数 | ||||||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
係 数 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
2 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 | 22 | 24 | |
3 | 3 | 6 | 9 | 12 | 15 | 18 | 21 | 24 | 27 | 30 | 33 | 36 | |
4 | 4 | 8 | 12 | 16 | 20 | 24 | 28 | 32 | 36 | 40 | 44 | 48 |