R-Gear
レリック作成ルール
2004/12/28
- 概容
作成するレリックの名前、特徴、外見イメージ等を決定します。
外見は、15〜20[m] 程の人型が標準です。
レリックのタイプとしては、いわゆるスーパーロボットや、
兵器としての色が濃いもの(バトルメックや鉄機、ガングリフォン等)
は向きません。
ルール上、ガンダム的なロボットが適しています。
(オリジナルであるレリックギアの製作者は、
サンライズ系ロボットアニメを遊ぶためのシステムと説明していました)
なお、このシステムにおいて、
レリックのイメージを決定することは極めて重要な作業です。
ルールからのイメージに対する制約が少なく、
性能を決定してもそこから導き出されるイメージがわずかでしかないからです。
そのため、イメージをしっかり固めておかないと、
レリックだか何だかわからないものに成りがちなので、注意が必要です。
場合によっては、
既存のロボットを持ってきて再現を試みるのも良いかもしれません。
- 総合パワー
レリックの総合的な性能を表す値で、
総計ベース能力値と、レリック基本係数の 2 つから成ります。
2 つの値を乗算したものが総合パワーに当たり、
- 総合パワー (レリック基本係数 × 総計ベース能力値)
と表されます。
レリック基本係数は、必ず 2 の倍数 (2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256, ...) になります。
また、 一つ一つのベース能力値が最大 20 なため、
総計ベース能力値は 20 〜 60
程度に収まるよう、調節して下さい。
総合パワーの値が変わらなければ、
レリック基本係数と総計ベース能力値の値は(制限の範囲内で)
自由に変更しても構いません。
総合パワーは機体を操縦するのに必要な能力でもあり、
これに満たない能力のパイロットが操縦しようとしても、
全く動かなかったり、あるいは動いても性能を満足に発揮できなかったりします。
初期製作時の PC が乗るレリックは、5120 (128 × 40) とします。
総合パワー | 解説 |
1280 (32×40) |
現行機種の中でも、最低のランクに相当する。
真っ当な正規軍ならばまず採用しないが、
弱小国やテロリストの間ではしばしば見られる。
練習機級。 |
2560 (64×40) |
最も多くの機体が出回っているランク。
雑兵の基本機にして、戦場のやられ役。
しかし、数を侮ると痛い目を見る・・かもしれない。
ジム級。 |
3840 (128×30) |
通常の機体では満足できないパイロットのために、
そこそこの数が出回っているランク。
基本的に隊長クラスならこの程度の機体に乗っていることが多い。
また、このランクを標準としたエリート部隊も存在する。
ジムカスタム級。 |
5120 (128×40) |
ある程度優れた、エース級の人間にしか操縦できない限定生産機。
優秀な隊長や超エリート、並のエースはこれに乗る。
PC が初期に乗るのもこれ位。
ガンダム級。 |
7680 (256×30) |
優秀な人間のために特別に作られたカスタムマシン。
特に優秀なエースや、副作用を無視した強化人間が乗っていたりする。
サイコガンダム級。 |
10240 (256×40) |
大国でも数機があるかないかの、
特別な人間のために作られた極めて稀少なランク。
人間ばなれして優秀な、伝説級のエースや、
素質のある者から作成した強化人間などが、まれに乗っている。
ニューガンダム級。 |
20480 (512×40) |
噂ではこの世に数機ばかり存在するという、
それ自体が伝説に残るランク。
歴史の教科書に載っている伝説のパイロットが、
このランクに乗っていたとも言われることがある。
マスターガンダム級。 |
40960 (1024×40) |
この世のどこかに存在するのではないかと噂される、
実在の怪しまれるいかがわしいランク。
こんなものを操縦できるとしたら、それはもはや人ではないだろう。
デビルガンダム級。 |
注 : 例はテキトーに言ってみただけです。
参考程度に止めておいて下さい。
- 能力値
R-Gear におけるレリックの能力は、ポジション、命中、
武装力、アーマーの 4 つで構成されています。
名称 | 解説 |
ポジション |
位置取り性能を表す。
機動性能、センサー性能などがこの能力に含まれる。
戦闘における行動順番、回避能力に影響する。
|
命中 |
命中性能を表す。
精密機動、操作性などがこの能力に含まれる。
攻撃時の命中判定に使用する。
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武装力 |
装備できる武装量を表す。
トルク、運搬力などがこの能力に含まれる。
この能力値を使用して、武器を装備する。
|
アーマー |
耐久性能を表す。
装甲強度、フレーム強度、バリア強度などがこの能力に含まれる。
被攻撃時のダメージ減少に使用する。
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この 4 つの能力値には、それぞれ対応するベース能力値が存在し、
能力値はそれらベース能力値に
レリック基本係数を掛けたものになります。
- 能力値 = レリック基本係数 × ベース能力値
4 つのベース能力値の合計が、
総計ベース能力値と等しくなるように値を配分して下さい。
このとき、一つのベース能力値に割り振れる値の範囲は、
1 〜 20 となります。
- 武装
レリックの装備できる武器は、武装力によって決定されます。
ベース武装力の 4 倍を、武装容量として下さい。
この値を配分して、武器の選択を行います。
- 武装容量 = ベース武装力 × 4
武装表から、
必要容量の合計が武装容量を越えない範囲で、
武器を選んで装備して下さい。
1つの武器につき、1ラウンドに 1回ずつ使用できます。
このとき、武器の基本係数とレリック基本係数は
同じであることを前提としています。
もしそうでなければ、武器の係数を調整した上で、
武装容量の計算を行ってください。
係数を倍にすれば必要容量は半分(端数切り上げ)に、
係数を半分にすれば必要容量は倍になります。
GM の許可があれば、以下のルールを適用することも可能です。
- 外見変更
武器の名称や形状などを、自由に決定することができます。
二つの武器を組み合わせて一つの物としたり、
あるいは実体のない技のような物にしたりと、
イメージ優先で好きなように変えられます。
ただし、ここでは実際のデータは変わりません。
- 武装改造
武器に特殊効果を付与することができます。
命中修正を -1 するごとに、
「一発武器」と「白兵武器」、
「長射程」以外の特殊効果を付与できます。
「白兵武器」でなければ、ペナルティなしで「長射程」を付与できます。
- 武装作成
計算式にのっとって、新規に武器を作成します。
このルールを使えば、
完全に自分オリジナルの新しい武器を持つことができます。
具体的なルールは、
ここを参照してください。
- ギミック
レリックによっては、特殊な機構が組み込まれていたり、
あるいは搭乗者の影響で、特殊な能力が発現していることがあります。
そうした特殊能力を、ギミックと呼びます。
ギミックを搭載すると、その内容に応じて耐久度が減少します。
特殊なギミックであるほど、機体への負荷が大きいのです。
名称 | 減少 | 解説 |
変形機構 | 15 |
別の形態に変形できる。
新しく「レリック記録シート」を用意し、もう一機レリックを作成する。
これが、変形後の能力となる。
戦闘中の変形は、変形フェイズに行う。
耐久度は共通。
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高速可変システム | 5 |
変形機構の限定版。
変形しても武装を変更することができず、能力値だけが入れ替わる。
変形後の武装容量が必要容量を下回った場合、
過剰な武装は戦闘終了まで使用不能になる。
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武装変形 | 10 |
変形機構の限定版。
変形しても能力を変更することができず、武装だけが入れ替わる。
なお、他のギミックによって能力値の変更を行ったとき、
武装容量が総必要容量を下回れば、
例えそれが使用していない武装だったとしても
過剰な武装は使用不能になる。
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ウェポンパージ | 5 |
武装変形の限定版。
武装を入れ替えたら、戦闘終了まで元の武装には戻せなくなる。
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エボリューション | 5 |
変形機構の限定版。
変形後、戦闘終了まで一切、他の形態には変形できなくなる。
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ポリモーフデバイス | 15 |
危機に陥ると、光で欠損部位が補填され、全身が輝き始める。
耐久度が 20% 以下になると自動的に発動し、ファンブルしなくなる。
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自爆装置 | 10 |
いつでも好きなときにレリックを自爆させることができる。
攻撃に使用する場合、機体の総合パワーが攻撃力となる。
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リモートデバイス | 5 |
レリックの遠隔自動操縦システム。
搭乗することなしに、一台のレリックを操縦できる。
ただし、リモート中は封印を破ることができない。
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- 耐久度
レリックの破損度を示す耐久度は、% で表記されます。
耐久度の最大値は、ギミックを搭載しない限りは必ず 100% です。
- 成功レベル / 目標値
以上の事項を決定したら、4 つの能力値と装備した武器について、
それぞれ成功レベルとそれに必要な目標値をシートに書いてください。
書きこむ値については、
レリックの成功レベル表
を参照して下さい。
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