求解のオーガ
2003/11/16
「人族とはおかしな連中だ。他のどの部族とも、大きく異なっている」![]() 故郷の村はいつの頃からか、人族と対立するようになっていた。 最初はこんなことはなかった。 山のふもとに彼らが住み始めたときは、 互いに助け合い、良好な関係を保っていたはずだった。 だが しかし、それは徐々に変わっていったという。 かつて我らが住居を構えた土地、 獲物を求めて駆け巡った広大な狩場、 様々な恵みをもたらした深き森、 それらは全て、今は人族が管理し、鬼族の立ち入りを許さない。 我らに残されたのは、渓谷の奥。 そこは昔と比べれば猫の額ほどの広さしかなく、 また荒涼としていた。 そして人族は、その残されたわずかな地すら奪おうとする。 れあめたるだか何だか知らんが、 何の故あって我らにこんな仕打ちをしようというのだろう。 恨まれる筋合いなど、どこにもないというのに。 私は彼らが憎い。 そして、戦おうとせずに従う、族長たる父の態度に納得がいかない。 その思いに対し、父は言った。 外に出て、広い世界を見てこいと。 それが何を意味するのか、まだ自分にはわからない。 だから、この旅を通じて見極めねばならない。 己のなすべきこと、部族の進むべき道を。
コメント元は友人の作ったキャラクター。しかし設定面やイラストは割と難航し、しかもミュータント系は絵描きが趣味で作ったキャラが多数あったため、そっちを採用してこれは没にしたいという誘惑にも何度が駆られてしまった。 でも、能力的に重戦タイプが欲しいとか、鬼族はミュータントの代表的な部族の一つだから何としても入れたい等の理由により、頑張ってやっとここまでこぎつけた。 余談だが、絵描きが余興で作った、宣伝広告タイプの絵も存在する…のだが、CD には入ってなかったなぁ ? |