守護のマスターガード
2003/11/17
「あんたは絶対に大丈夫だ。何たって、あたしが守るんだからね」![]() クリックすると、ポスター版が開きます 戦いの最中に身体の一部を失ったとき、 戦闘用の義体を付けることを望んだのは、 自分の生まれたこの街を守りたかったからだ。 でも、もうそんなことはどうでもよくなった。 戦いで廃墟となった街を見たとき、 そこで理不尽な目に遭わされる者たちを見たとき、 戦いで肥え太る豚たちを見たとき、 自分は悟った。 住民の生活を、人々の権利を守るため、 悪辣な帝国主義を打倒するため、 弱き人民を保護するため、 戦わなければならないという彼らの主張。 その全ては偽り、自分たちが利益を得たいがための、 おためごかしであったのだ。 もう、彼らのために戦うことはやめた。 あんな豚どもを守ってやるなんて、まっぴらご免だ。 それよりも今の自分には、やらなければならないことがある。 それは、親を亡くしたこの子らを護ってやることだ。 自分には、その義務がある。 それを果たすためならば、こんな身体など砕け散っても構わない。
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