放浪の格闘家
2003/12/07
「風の向くまま、気の向くまま……ってね」![]() 幼い頃に村は野党に襲われ、生き残ったのは一人だけだった。……らしい。 実のところ、まだ幼すぎて当時の記憶は全くない。 気がついたときには、今の師匠の下にいた。 生きるための畑仕事と狩猟、採取を行い、それ以外の時間は修行に当てられた。 不満に思ったことは1度もない。 ずっとそれが当たり前だったし、 今の生活が、ここという場所が、とても好きだったから。 と、師匠に言ったら殴られて追い出された。 いったい何がいけなかったのだろうか。 未だによくわからない。 まあ、いいさ。 さて、あの山の向こうには何があるのか。 ひとっ走り行って見てくるとしようか。
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