R-Gear
- サンプルレリック : ミナカタ
2004/01/23
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能力名 | 能力値 |
ベース |
ポジション | 1024 | 8 |
命中 | 1152 | 9 |
武装力 | 1408 | 11 |
アーマー | 1536 | 12 |
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Lv4 | Lv5 | Lv6 | Lv7 | Lv8 | Lv9 | Lv10 |
# | 64 | 32 | 16 | 8 | 4 | |
# | 72 | 36 | 18 | 9 | 5 | |
# | 88 | 44 | 22 | 11 | 6 | 3 |
# | 96 | 48 | 24 | 12 | 6 | 3 |
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名称 | 命中 修正 |
攻撃力 | ベース 攻撃力 |
Lv 5 | Lv 6 | Lv 7 |
Lv 8 | Lv 9 | Lv 10 | Lv 11 |
Lv 12 | Lv 13 | 特殊効果 | コスト |
ヘビー PMG
“金剛” |
±0 | 1152×2 | 18 |
# | 72 | 36 | 18 | 9 | 5 | | | |
| 18 |
アームパンチ
“豪腕” |
-1 | 3072 | 12×2 |
# | 96 | 48 | 24 | 12 | 6 | 3 | | |
白 | 12 |
パイルバンカー
“雷霆” |
-2 | 11264 | 11×23 |
# | # | # | 88 | 44 | 22 | 11 | 6 | 3 |
白,一 | 14 |
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- 機体解説
大和社がレリック業界に新規参入を計ったときに
デモンストレーションとして開発した、
コンセプトマシン。
そもそも大和社は、
戦車は戦闘機などの小型の通常兵器を扱う中堅どころのメーカーであった。
しかし、レリックの台頭により小型兵器のシェアが縮小し、
将来が危ぶんだ当時の社長の決断により、
レリック業界への参入が決定したのである。
こうして全社を挙げての挑戦が始まったものの、
いかんせん、レリック工学という同社には未知の分野であったため、
開発は難航を極めた。
一時は計画そのものが挫折寸前の憂き目を見たが、
機械兵器のノウハウと引き換えに手に入れた基幹技術や、
従来の技術の転用の成功などにより、
なんとか完成したのが、御名方 (みなかた) である。
レリックパワーの制御に問題があったため、
各所に機械部品が仕込まれており、
レリックとしてはかなり異様な構造をしている。
他社から買い取ったレリックジェネレータが生み出す電力を利用し、
モータ等で足りないトルクを補っているのだ。
レリックガードも十分な強度を得られなかったため、
強固な外装で耐久性能を上げている。
色々と無理のある機構のため、
コスト的にはあり得ないくらい高いレリックなのだが、
性能的には、他社の製品に比肩し得るものがあった。
動きはいささかぎこちないが、
頑丈な装甲板によりそれなりの耐弾性能はあったし、
トルクだけなら並のレリックよりよほど高いのである。
以後、大和社は機械工学とレリック工学の融合を得意技術とし、
独自の商品展開をするようになる。
この技術が後のレプリカ・ギアの開発に大きく寄与することになるのだが、
それはまた別の話である。
- 外見
ミナカタの外見を表す言葉として、人型戦車というのがある。
通常のレリックであれば、
隙間だらけの装甲板の合間から奇妙な構造の駆動装置が覗き、
装甲板そのものも複数の材質が無秩序に重なり合うといった、
レリック独特の特徴が強く現れる。
しかし、レリック工学の技術が不足した状態で作られたミナカタは、
可能な限り機械技術で開発された結果、
旧式の戦車のような表層を持つに至ったのである。
そのほとんど隙間無くリベットで打ち付けられた装甲は、
一部のマニアの間では独特の人気を誇る。
- 戦闘性能
全体としては重装甲よりではあるが、
特筆するほどの特徴はなく、
可もなく不可もなくといった性能になっている。
むしろ目立つのは、
左腕部に装着されたパイルバンカー“雷霆”の存在である。
かすっただけも大ダメージを期待でき、
直撃しようものなら致命傷は避け得ない、
現行のものでは最大級の破壊力を誇る白兵武器。
たった一発しか使えないこの武器をどう当てるかが、
ミナカタの全てを決定する。
機を窺い、隙を見つけ、最高の一撃を叩きこむ。
ミナカタを使いこなすには、我慢と決断が絶対に欠かせないのだ。
- 武装解説
- “金剛”
元々は戦艦や重戦車などに装備するための重機関砲
―レール状に配置した一対の電極板に電圧をかけ、電磁加速で弾体を撃ち出すタイプ―
を、
レリック用に改造したものである。
レリックジェネレータにより生み出された電力を利用して動作するため、
基本的な構造は元の製品と変わらない。
加える電圧に応じて、1024 〜 1280 の範囲で攻撃力は変化する。
- “豪腕”
炸薬の反動を利用して拳を撃ち出す、ナックル・スライド・システム。
レリックパワーの電力への変換、発火装置、炸薬の爆発、腕部スライドと、
攻撃実行までの手順が多く、
若干のタイムラグがある。
その代わり、火薬の力によってかなりの破壊力を生み出すことができる。
ちなみに、火薬の量を倍にすると攻撃力も倍になるが、
一発限りで機構が壊れてしまう。
- “雷霆”
始まりは、
レリックパワーを利用した光学兵器の開発に失敗したことであった。
先々を考えての技術開発、
技術力のアピール、
素人にわかりやすい魅せる兵器、
様々な思惑を抱えて始まったものの、
ろくに実績のない企業が一朝一夕で開発できるほど甘いものではなかったのだ。
レリック光学兵器を実現するには、
破壊力を持つレベルまでレリックパワーを収束させた上で、
指向性を持たせて開放すれば良い。
しかし、収束だけならさほど難しくないのだが、
いざ集中したレリックパワーを制御する段に入ると、
ふとした弾みで暴走し、
そうなれば容易に爆発してしまうのである。
このままではとても決算に間に合わないと考えた開発チームは、
発想の転換を計った。
爆発してしまうのなら、爆発させてしまえば良い、と。
結局は爆発のコントロールが必要になるため、
それは口で言うほど簡単なことではなかった。
最初はグレネード程度の物を考えていた
レリックパワーを充填するための弾体は次第に大きくなり、
最終的には全長 10m の棒状の物体になってしまったのだ。
専用の射出装置を開発し、
先端を杭のように尖らせたそれを撃ち出せるようにはしたものの、
当然、こんなものを遠くまで飛ばすことなどできやしないし、
そもそも弾数自体が極めて限られてしまう。
完成したのは、そんな欠陥兵器としか思えない代物であった。
しかし、それは確実に「魅せる」兵器だった。
目標に突き刺さった後の、爆発。
10m にも及ぶ装置に臨界まで蓄えられたレリックパワーの、
指向性のない無秩序な奔流が生み出す破壊力は、
常軌を逸していた。
しかも、レリックの機動力であれば、射程距離の問題くらいどうとでもなる。
それは、拠点破壊用兵器として考えれば、
十分に利用価値のある代物であったのだ。
こうして、開発した当の本人たちが当惑するほどにこの兵器の受けは良く、
後に大和社を代表する兵器として扱われるようになった。
社名と引っ掛けて、波動砲などと呼ばれることもあるという。
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