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2009/10/17


狼と踊れ

ペイントゥースのほとりにあるクリーブランド村の近くに、 石油が埋蔵されていることが発見された。

そのことが発覚したとたん、たちまちのうちに人が集まり、 大規模な石油採掘所が建設される。

そして、その過程で、森が切り開かれる。
土地を確保するため、森の中に空白地を作るためにその地を丸坊主にする。
人や物資の行き来を容易にするために、道を整備する。
採掘所を稼動させるため、燃料として木を使う。

それらの行為に狼族が怒りを爆発させるまで、 大した時間はいらなかった。
彼らの領分である森に武力を以って押し入り、 好き勝手な振る舞いをする不遜な人間たち。
狼族は、森に入る者や木を切ろうとする者はもちろん、 付近の村までも襲い始め、 開発を進めようとする者達との間で激しい交戦状態に入った。

最初は小競り合いから始まったこの戦いだが、 あっという間に戦禍は拡大する。
同じ森に棲む同志として、人間に反感を抱く他の変異体たちも狼族に協力し始める。
石油による利益を見込む者たちは、強い者を呼び寄せて戦力の増強を企む。
巻き込まれた村々は、自衛のための手段を講じ始める。

PCたちは、ある者はミュータントの部族の戦士として、 ある者は権力者に雇われた傭兵として、 またある者はこの惨状に心を痛める一個人、 あるいは否応なく巻き込まれた被害者として、 この戦いに関わることになるのであった。

迷惑千番

ペイントゥースのほとりにあるクリーブランド村の近くに、 石油が埋蔵されていることが発見された。

しかしそれは、本当は埋蔵されているのではなかった。
それは実は、地に埋もれた石油の貯蔵タンクに穴があき、 そこから漏れた石油だったのだ。

ここの地下には遺跡が埋まっている。
始めは一人のトレジャーハンターのたわ言でしかなかったそれが、 次から次へと証拠が発見されるにつれ、 徐々に発掘への機運が高まっていった。

金、名誉、力、様々な物を求めて、力に覚えのある者たちが集まる。
そして、その一団の中には、PCたちの姿があった。

ライバルの妨害、地元の変異体たちとの衝突など様々な障害を乗り越え、 何とか場所を特定し、内部に入り込むことができたPC達。
彼らがそこで見たものは、

放射能に汚染された地下都市だった。

突如、一人の持つガイガーカウンターが警報を発する。
内部は放射能で汚染され、とても生身で進入できる所ではなかった。

そして、何とか防護服を入手して、内部の調査を続けるPCたちの前に現れたのは、

  • 変わらず働き続ける、ロボットたちだった。
  • 狂暴な怪物たちだった。
  • シェルターは空っぽで、何もなかった。

戸惑いながら調査をするPCたちの前に、今度は 後から入ってきた、どこぞの軍隊が現れる。
彼らはPCたちに撤退や情報開示などを求め、 調査と称して内部を荒らし始める。

彼らを放っておいては、 危険なブツを掘り起こすかもしれないし、 放射能を地上にばら撒くかもしれない。 あるいは、単にPCたちを殺そうとするかもしれない。

何とか止めなければ。
……それにしても、この遺跡の正体はいったい ?


偏執狂のコンピュータが管理する、元米軍基地だった。

彼は考える。
とうとう人が、自分を破壊しに来たに違いないと。
やられる前に、やらなければならない。

そうして、PCたちの元に次から次へと破壊兵器が押し寄せる。
逃げれば、追いかけてくる。

狂ったコンピュータは、近くの人間から順々に殺していこうとする。
放置すれば、最後は核兵器が飛び交うかもしれない。
とはいえ、破壊しにいけば、追い詰められてやけを起こすかもしれない。

軍事基地を手に入れようと企む都市も参戦し、 いよいよ混乱に拍車がかかる。

果たして、解決策はあるのだろうか ?


未来に向けて残した、エネルギー貯蔵庫だった。

石油、石炭、ウラン、プルトニウム、重水。
そこには様々な資源が安置されていた。

売れば莫大な儲けが出せる。
その代わりに、それを狙って様々な連中がうごめきだす。

なにしろそれらは、燃料としての使用はもちろん、 武器としても極めて強力な代物なのだから。

まかり間違って火でも点けば、とんでもないことになるだろう。
しかしそんなことはお構いなしに、そこを部隊に戦いが始まる。

何とかしなければ、この辺り一帯は死の大地となるだろう !

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