渇望の魔術師
2003/11/16
「くす、そんな力で私に逆らおうというの?愚かね」ゴミ貯めのような町で生まれた。 母親は身を売って生計を立てていた。 父親が誰かなどわかりはしない。 普通。 そんな言葉は見果てぬ夢。 手の届かぬ宝物。 あったのは汚濁と屈辱。 蹂躙され、虐げられ、力こそ全てと知る。 そして力を手に入れる。 血反吐を吐いた末に手にしたのは、魔術の業と、「虚剣」の二つ名。 あとは、妬みと怖れ。それが全て。 でも、本当に欲しかったのはこんな物じゃない。 望むは普通の幸せ、ただそれだけ。 わかった。これでもまだ足りないというのなら、 もっと、もっと強くなってみせよう。 いつか、本当に望む物を手にするまで。
コメント電話で能力のイメージだけ話したら、次に会ったときに出来上がっていた絵。俺の内的イメージではメガネにスーツ姿でクールを気取った男だったので、出てきたイラストにびっくり。(笑) しかし、これはこれで格好良いということで、即採用。現在はまだラフだけだが、そのうち完成品が上がることだろう。 ちなみに、下は追加ラフ。 |